ピルの処方は婦人科外来(木曜午後・土曜)のみとなります
月経移動ピルとは
月経移動とは、ピルを服用することで生理の日程をずらすことです。
受験やオーディション、結婚式、新婚旅行、スポーツやダンスの大会、修学旅行など、大切な予定が生理と被るため移動したいという方にお勧めです。
生理は女性ホルモンが関与しており、月経移動ではホルモンバランスを変動させることで、生理時期を移動させられます。生理を早くしたい、遅くしたいという方はご相談ください。
お早めにご相談ください
生理を早めたい場合は低用量ピルあるいは月経移動ピルを、遅らせたい場合は月経移動ピルを使用します。少し余裕を持って服用する必要があるため、大切な予定がある方はお早めにご相談ください。
なお、日頃からピルを服用している方は次の生理予定日を把握することが可能なため、月経移動が成功しやすいです。
生理を遅らせたい場合
次の生理日がおおよそ把握できている場合は遅らせることができます。生理用のピルを5日前から目的の日まで服用を続けます。ピルの服用期間中は生理が来ることはありませんが、服用をストップした場合は2〜3日で生理が来ます。移動可能な期間は最長7〜10日程度です。
例えば、15日に大切な予定が入っており生理が重なる場合、10日から15日までピルの服用を続けます。服用期間中は生理が来ることはありませんが、15日に服用を中止すると17日から18日に生理が来ます。以降の生理周期は、ずらした生理日が基準となります。
生理を早めたい場合
タイミングをずらしたい生理予定日の1周期前の生理初日から起算して5日目までに低用量ピルの服用を開始します。2週間以上低用量ピルを飲み続け、服用をストップすると2〜3日後に生理が来ます。
他にも、10日ほど中用量ピルを服用する方法も有効です。中用量ピルの服用も同じく、服用をストップしてから2〜3日後に生理が来ます。
いずれの方法でも、月はじめの生理が以降の基準になり、大切な予定が入っている日から約2週間後に次の生理が来ます。
早める・遅らせる方法の選択
生理を早める場合、タイミングをずらしたい生理予定日の1周期前の生理日からピルの服用を開始する必要があり、遅らせる場合は予定が被る生理の5日前から服用を開始します。なお、大切な予定がある日もピルを服用することになるため、できれば早める方の月経移動を推奨しています。
月経移動による起こり得る副作用
通常のピルとは違い、生理前の準備や排卵を本来とは別の時期に人工的に起こすことになるため、様々な副作用が起こる可能性があります。例えば、倦怠感やむかつき、吐き気などが挙げられます。なお、身体に悪影響を及ぼすことは基本的にはなく、生理前のホルモンを体内に投与することで、生理前から生理中にかけて見られる症状が起こるくらいです。
当院では、月経移動について丁寧な説明・質問に対する回答を心がけています。お気軽にご相談ください。